夏バテ&だるさの原因は自律神経にアリ!1日1分のヨガで整える方法
投稿日:2026/06/03
更新日:2026/06/04
体が重くて朝からぐったり。
夜はなかなか寝つけず、日中も頭がぼんやり…。
夏のあいだ、こんな状態が当たり前になっていませんか?
体のだるさの原因は、実は「自律神経の乱れ」かもしれません。
でも自律神経は、1日たった1分のヨガで整えられるのです。
今回はホットヨガスタジオLAVAのトップインストラクターで理学療法士の資格を持つ青木珠夢(みゆ)さんに、夏バテの正体と、自律神経を整えるヨガポーズを教えてもらいました。
目次

そもそも夏バテはなぜ起きるのですか?
青木さん:要因はいくつもあります。
すぐに意識して対策できる原因としては、水分不足と栄養不足が挙げられますね。

水分不足というのはどういうことですか?
青木さん:私たちの体には、恒常性(ホメオスタシス)といって、水分量など体内環境を一定に保とうと管理している中枢神経があります。
夏は外が暑くて、室内はクーラーが効いていて寒いですよね。
その気温差で恒常性の働きが鈍ってしまう。

水分量の調節がしづらくなり、気づかないうちに脱水症状になってしまいます。
どんな夏バテ症状が現れますか?
青木さん:立ち眩み、めまい、 足のつり…。これがいわゆる水分不足による夏バテ症状です。
今すぐできる対策はありますか?
青木さん:常温の水分をこまめに飲むこと。
どうしても暑いときは、冷たい飲み物を口に含んで5秒ほどキープして、それから飲むようにしています。
これでも口元は十分冷えますよ。

栄養不足はなぜ起きるのですか?
青木さん:夏は冷たい飲み物や食べ物がほしくなります。
でもこれは胃や腸への刺激がとても強い。
胃や腸はその刺激を危ないと感じて防御し、取り入れるべき必要な栄養素まで吸収しなくなってしまいます。
どんな症状が現れますか?
青木さん:食欲不振や疲労、体のだるさといった症状ですね。
実は冷たい水をガブガブ飲んだり、冷たい物ばかりを食べたりすること自体が夏バテにつながるのです。
今すぐできる対策はありますか?
青木さん:冷たい飲み物や食べ物に頼りすぎないことが大切です。
暑さを感じたときは、氷嚢などで股関節や首、手首などの動脈を冷やすのもおすすめ。
効率よく体温を下げることができ、胃腸への負担軽減にもつながります。

青木さん:夏バテの要因は多岐にわたるのですが、水分不足や栄養不足を含め、そもそもの原因をたどると、自律神経の乱れにいきつくことが多いです。
自律神経が乱れるというのはどういう状態ですか?
青木さん:自律神経には気が張る“交感神経”とリラックスをつかさどる “副交感神経”があり、夏は交感神経が優位に傾きがちになります。

なぜ傾くのですか?
青木さん:気温差や冷たいものの刺激にさらされ続けることで、体が常に「対処しなきゃ」と気を張った状態になります。
特に夏は、これまた乱れやすい恒常性を整えることにエネルギーを使ってしまって、自律神経を回復させるところまで体力が及ばないということがあります。
傾くとどうなりますか?
青木さん:交感神経が優位に傾きがちになると血管がうまく広がらず、通れる血液の量が減ってしまいます。
血が滞って筋肉にブドウ糖が届きにくくなる。
筋肉が十分にエネルギーを作れず、疲れやすくなったり、だるさを感じやすくなったりします。

私は長年ヨガをしていて、「自律神経」という言葉をよく耳にしていました。
ヨガで自律神経を整えられたら、夏バテさえも解消できるのではないでしょうか?
自律神経とヨガの関係を探っていきましょう。
自律神経を整えるのに、ヨガは効果的ですか?
青木さん:とっても効果的です。
自律神経は交感神経と副交感神経があり、どちらかに偏りっぱなしだと乱れます。
ヨガも同様に、陽と陰、動と静など対になるバランスが大事。
大きく動いて交感神経を優位に、次は休んで副交感神経を優位にするという感じです。
ですのでヨガをすると交感神経と副交感神経のバランスが整うのです。

自律神経とヨガは深い関係であることがわかったところで、自律神経を整えるヨガポーズやマッサージ方法を伝授してもらいました。
仕事の合間や就寝前、まずは1つ1分でOK。
日常に取り入れてみてください。
青木さん:首には自律神経に関わる神経が集まっています。
背骨の上部に脊髄が通り、交感神経と副交感神経はここを通っているのです。

青木さん:恒常性を保つ働きも首まわりが関わっているので、首の筋肉をほぐして動きをよくすると、自律神経が整いやすくなります。
1.あぐらで座る、または椅子に座る
2.右手の甲を反対側の腰か背中に当てる
3.左手を右耳の上に当てる

4.息を吸って背筋を長く伸ばし、息を吐いて頭を左にゆっくり倒す

5.息を吸って頭を起こし、息を吐いて腕を下ろす。反対側も同様に行う
背中側に回した腕とは逆の手で、指先を前に引っ張る。
肩・鎖骨がさらに下がり、首筋もより伸びます!

青木さん:首の筋肉は耳の下のあたりから鎖骨の外側につながっています。
鎖骨周りの筋肉を緩めることで、自律神経が整うだけでなく、鎖骨もきれいになりますよ。
1.両手を鎖骨にひっかける

2.上を向いて首、鎖骨周辺の筋肉を伸ばす
3.左右交互に首をかしげる

青木さん:背骨の中は空洞で、そこに脊髄という神経が通っています。
背骨周辺の筋肉が硬くなり背骨が動きづらくなると、脊髄の働きが鈍くなり、自律神経も乱れやすくなります。
身体をねじって背骨をしっかり動かし、自律神経を整えましょう。
1.あぐらで座る
2.左脚を立てて、右脚の前に置く
3.右手で左ひざをつかみ、左手はお尻の後ろにつく

4.息を吸って、吐きながら上体を左にねじる
5.深呼吸を3回する。息を吐きながら背中、お腹のねじりを深める

6.息を吸いながら上体を正面に戻し、息を吐いて腕をほどく。
脚を入れ替え、反対側も同様に行う。
新しい景色を見よう!というイメージで、黒目も左端に寄せていきましょう。目を動かす神経は首の筋肉につながっているので、目をねじると自律神経によりアプローチできます。
一呼吸目と三呼吸目で、上体のねじり具合がどんどん深まって驚き!
目までねじるってどういうこと!?と思いましたが、青木さんに人差し指を立ててもらい、それを追うイメージをしたら、「視線の向け方によって、背骨のねじりが深まる」ということがわかりました。
家では時計や花瓶など、何か目印になるものを見つけて目をねじっています。

青木さん:身体を伸ばしたりねじったりして自律神経にアプローチしてきましたが、実は呼吸でも自律神経を整えられます。
胸を膨らます胸式呼吸は交感神経、お腹を膨らませる腹式呼吸は副交感神経を優位にする効果が期待できます。
就寝前に腹式呼吸をして副交感神経を優位にすることで、リラックスして深い眠りにつけます。
1.ベッドの上で仰向けになる、または正座で座る
2.両手をおへそに当て、手がふわーっと持ち上がるイメージをしながら8秒間で息を吸う
3.その手がふわーっと沈んでいくのを感じながら8秒間で息を吐く

8秒間の呼吸が難しい場合は、「私疲れているんだな」と今の状態を受け入れて!
呼吸が続くようになるまで日々繰り返してください。
私も毎日寝る前に欠かさずやっています。
翌朝はすっきり目が覚めて、疲労も抜けている感覚があります。
青木さん:寒い冬だけでなく、夏にもよく起きる脚のむくみ。
ふくらはぎが硬かったり、親指で押したときにへこみ跡がついたりする人は、むくみの原因となる余分な水分が溜まっている証拠です。
1.両脚をそろえた立ち姿勢から、手を腰に当てて、右脚を大きく後ろに引く
2.右足のつま先はしっかりたてる

3.前を見て、余裕があれば背中の後ろで手のひらを合わせた合掌をつくり、斜め上を見る
4.息を吸って、吐きながら前ひざを踏みこむ
5.息を吸って、吐きながら腕を解放し、手を腰に当てる
6.後ろの脚を前に揃え、脚を入れ替えて左右反対側も同様に行う

ふくらはぎの筋肉にアプローチをしてむくみ解消。
手を合わせることで胸が開き、前向きな気持ちにもなれます。巻き肩にも効果的です。
1.仰向けになって両脚を天井の方に伸ばす
2.ふくらはぎが揺れるまで両脚を揺らす

3.握りこぶしを膝の裏において、パタパタと脚を折り曲げる

筋肉に刺激を加え、血流を促すことで、膝裏に溜まりやすい疲労物質を流すことができます。寝る前に3分間やってみると、翌朝足がすっきりするはずです!
むくみリセットで足スッキリ
むくみの原因となる老廃物や疲労物質は普段、リンパ液によって運ばれ、汗や尿として体外へ排出されます。
しかし夏の水分不足によってリンパ液が減り、むくみが頻発してしまうのです。
座り姿勢、立ち姿勢が続く人、運動不足の人はふくらはぎの筋肉を使う機会が少なく、特に脚にむくみが溜まりやすい。
むくみが続くと重だるさや痛みにつながります。
本来の体より太って見えたりもするので、その日のうちに解消しましょう!

暑い季節、夏バテになるのは仕方がないことだと思っていました。
でも、夏バテの根っこにある自律神経の乱れは、1日たった1分のヨガで整えられます。
「正しく対策さえすれば、夏でも日光を浴びてほしいし、外の新鮮な空気も吸ってほしい。夏だからこそ楽しめること、たくさんありますよね!」とキラキラな笑顔で語ってくれた青木さん。
動くのを億劫がるのではなく、「夏だからこそ」整えて動く。
それが結果的にいちばんの夏バテ対策になり、気持ちまで上向かせてくれるのかもしれません。
今年の夏もきっと暑いですが…、簡単ヨガで“バテ”知らずの快適な季節にしましょう!

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