アトリエルージュ5周年!クララ・ブランが語る誕生秘話と日本技術の魅力
投稿日:2026/07/15
更新日:2026/07/24
ATELIER ROUGE(アトリエルージュ)は2021年に誕生したジュエリー&アパレルブランドで、日本が大好きなパリジェンヌ、クララ・ブランさんがプロデュースしています。
絵画からインスピレーションを受け、それを日本の職人が伝統技術を使って一つひとつ丁寧に形にする。そんなブランドです。
5周年を迎えたアトリエルージュは6月末、東京でレセプションを開催。
そこでクララさんに、ブランド誕生の秘話や日本の伝統技術にこだわり続ける理由、込める思いについて取材しました。
会場では5年間アトリエルージュのファンだという女性にも出会いました。
年齢を重ねるほど、身につけるものの『意味』が気になってきませんか?
クララさんの思いとファンの生の声、両方の視点からブランドの魅力に迫ります。
目次

アトリエルージュは、当メディア「amazine」を手がけるアメイズプラスが運営するジュエリー&アパレルブランドで、クララ・ブランさんがプロデューサーを務めています。
偉大なアーティストの作品からインスピレーションを受け、日本の職人による繊細な手仕事を融合させているのが特徴です。
耳飾り、リング、ブレスレットなどのアクセサリーから、スカーフ、ワンピースといったアパレル、オードパルファムまで、約30種類ものラインアップを展開中です。

耳飾りの多くには1400年の歴史を誇る岐阜県の伝統技術「美濃焼」を、一部には東京・浅草の「鋳造技法」を、シルクスカーフには石川県の「絹ジャガード」を用いるなど、日本の匠の技を随所に取り入れているのが特徴です。

クララさんは、ルーブル美術館がすぐ近くのパリ1区で生まれ育ちました。
学生は無料で入館できるため、頻繁に通っていたと言います。
クララさんがアートに興味を持った原点は、まさにここにありました。
小さい頃からよくルーブル美術館に行っていましたか?
クララさん:めちゃくちゃ通っていました。
ルーブル美術館では、絵を描いたり絵画を見てアクセサリーを作ったりするプログラムがあって、それがめっちゃ楽しくて…。
そのおかげで、幼いころからアートやクラフトは身近にありました。
こんな機会をくれた両親に感謝です。

クララさんにとってアートの魅力とは?
クララさん:アートって目に映るものだけじゃなくて、コンテクスト(事象の背景にある文化、脈絡、状況など)が面白い。
描かれた時代やアーティスト同士の人間関係なんかも含んでいる。
何も知らないと「わ~きれい」で終わるけど、それじゃもったいないですよ。
裏側にはもっと感動できるポイントがあるんです。
アトリエルージュのテーマ「アート×アクセサリー」はどのように思いついたのですか?
クララさん:amepla(アメプラ)を運営するアメイズプラスさんからお話をいただきました。
私はもともとファッションもめっちゃ好き。
大好きなアートとアクセサリーをかけ合わせたら最高!っていう話になって、アトリエルージュの構想が動き出しました。

どのように商品を手掛けていますか?
クララさん:例えば「インプレッショニズム(印象派)」や「キュビズム(立体派)」といったアートムーブメントを決めて、たくさんの絵を見ます。
コンテクストも改めて学んで、そこからデザインや商品名を考えていくイメージです。

ブランド立ち上げ当初から一貫しているのが、美濃焼や絹ジャガードといった「日本の伝統技術を用いてものづくりをする」というこだわり。
コストや時間など、さまざまな障壁があるにもかかわらず、なぜここまでこだわり続けるのか。
そこには、クララさんならではの理由がありました。

日本に興味を持ったのはいつですか?
クララさん:13歳のときです。パリで見た「ヨウジヤマモト」のファッションショーの独特な世界観に衝撃を受け、日本に興味を持ちました。
「枕草子」や「源氏物語」といった古典、小説、映画、漫画、日本語…。いろいろ学びました。
通っていた大学の先生に何度もお願いをして、日本との交換留学制度を新設してもらい、大学生のときに初めて日本に来ました。

日本はどうでしたか?
クララさん:想像よりも美しく、快適、人は親切…。滞在すればするほど日本が好きになりました。
卒業後パリの「ルイ・ヴィトン」で働きましたが、日本と世界の文化の架け橋になりたいと思い、日本での就職を決めました。

なぜ日本の伝統技術を取り入れるのですか?
クララさん:日本の技術は繊細で丁寧で、機械には到底真似できない素晴らしさがあります。そういったものをなくしたくないんです。
伝統技術というのは、師匠から直接言葉で受け継ぐことに価値があると思うんです。
本や記録だけでは、技術の完全復活は難しい…。
でも私たちがどれだけ「いい」と発信しても、消費者に選ばれなければ衰退しちゃう。
まずは自分たちにできることとして、一つひとつに意味を込めたものづくりをして、職人さんたちへの発注を続けて、日本のクラフトを守るお手伝いができればと思っています。

「日本のクラフトを守り、魅力を伝えていく」ということは、これまでもこの先も、ずっとブランドの軸。日本は私にとっても大好きで大切な国だから。
耳飾りに取り入れられている「美濃焼」の魅力は?
クララさん:色のグラデーションや深さ、線の太さ、釉薬のつけ方…。
一つひとつ手仕事なので、同じものが一つとしてない。機械では絶対に作れない美しさが魅力です。
私も作業を体験させてもらったけれど、粘土の扱い方がちょ~難しい。
手の跡が残らないようにテープで支えて釉薬をつけたり、フッと息をかけたり、とにかくめちゃくちゃ細かいんです。

職人さんとどういうやり取りをして商品を作っていますか?
クララさん:工房には年に1回ほどご挨拶に伺っています。日々のやり取りは、とても優秀な開発者の方がいて、私のビジョンが職人さんたちにきちんと伝わるようにサポートしてくれています。
新しいコレクションが完成するたびに、「私のデザインをここまで正確に形にしてくれている!」と驚かされています。

人気のシルクスカーフも日本の技術が使われていますか?
クララさん:もちろん。日本で唯一の絹ジャガード工房(石川県)で作ってもらっています。
娘さんたちは、SNSでの発信やクラウドファンディングなどを通じて、絹ジャガードの技術を後世に残そうと積極的に活動されています。
高いヒールを履いて『クララ~』と駆け寄ってきてくれて、明るくてとてもおもしろいんです。

コストや時間といった障壁をどう乗り越えていますか?
クララさん:自分のブランドなので、本当の意味での障壁はあまりないのかも(笑)。
美しいものには時間がかかります。昨年リリースする予定が間に合わず、今年の発売になった商品もありますよ。でも、それでいい。
価格については、お客様も手作りであること、日本製であることの価値を理解してくださっていると思います。巨大なマスブランドにならなくても構いません。
日本のクラフトの価値を理解し、支えてくださる方が十分にいて、ブランドを続けていけるなら、それでいいと思っています。

クララさんにとってアクセサリーはどんなものですか?
クララさん:お守りです。形やサイズ、顔や手の周りにある感じもお守りっぽいですよね。
その日どう人に見られたいか、今どんな不安があるかなどによって、アクセサリーや洋服を選んでいます。
これをつけたら「よし、今日は大丈夫、大丈夫!」って思えるんです。

クララさん:実は今日(5周年レセプション開催日)もちょっとドキドキしてるんですよ。緊張。
私も来てくださる方々も、温かい気持ちになれるようにって願って、このオレンジのピアス「陽季」を選びました。
愛する人と過ごす、午後のぬくもり。
No21 陽季 / YOUKI
どうして陽季をつけると温かい気持ちになるんですか?
クララさん:インスピレーションを受けた絵は、実在するフランスの場所(パリ郊外セーヌ川沿いのシャトゥー島)を描いた絵画です。

クララさん:私のおばあちゃんの90歳の誕生日に、実際に行きました。
サプライズで家族全員が集まり、お花を持って登場。みんなで大号泣した思い出があります。
だから「陽季」は、もともと愛と温かさが詰まったピアスとして作ったもの。
5周年の今日、その思い出とともに身につけました。
光の移ろいや空気の揺らめきを表現する最新コレクション
レセプションでは、最新コレクション「インプレッショニズム」がお披露目となりました。
「陽季」を含む耳飾り4点は、モネやルノワールといった印象派画家の絵画を基に、美濃焼ならではの美しい筆遣いや淡い色合いで、光の移ろいを表現しています。


ブランドの歴史を振り返ってどうですか?
クララさん:とても早く感じたのと、ここまで来られたことへの感謝でいっぱいです。
最初に売り出したものと、最新コレクションを並べても違和感がない。
ビジュアルも込めた思いもずっと変わらず、高いクオリティを維持し続けられていることにも改めて気が付きました。

お客様には、ブランドの魅力が伝わっていると実感されていますか?
クララさん:もちろん。一番うれしいのは、商品名や込めた思い、アートの意味までちゃんと伝わっていること。

クララさん:商品カードには、単なるアートの解説ではなく、「その商品からどんな力をもらえるか」を書いているんです。日本のお客様はそれをしっかり読んでくれる。やりがいを感じますね。
学生さんがバイト代を貯めて買ってくれたりしたときはとっても泣けるんです。本当にかわいい。
若い人たちにも魅力が伝わって嬉しいです。

広告に頼らず口コミで広がっているそうですが、今の時代にブランドの魅力を伝えていく難しさを感じることはありますか?
クララさん:本当に難しい!
数十秒の短い動画が次々に流れる時代、物事を楽しむハードルが、いい意味でも悪い意味でも下がっている気がするんです。
音も動きもないアートを、腰を据えてコンテクストを調べて理解して楽しむのは簡単ではありません。
でもスワイプが終わった後には何を見たかもう覚えていないはずなのに、アートで得られる感動って忘れられないものだと思うんです。

クララさん:今の時代に合ったコミュニケーションの仕方で、ブランドの魅力を発信していくのは本当に大変。
試行錯誤中です。これからもチャレンジしていきたいと思っています。
ブランドの目標はありますか?
クララさん:海外の人たちは日本のクラフトのよさを知っている方が多いので、海外展開したいです。
今はオンラインや短期ポップアップでの販売がメインなので、実店舗もオープンさせたい。
手作りは本物を見たほうが絶対よさが伝わります。

あとはシンプルに、作りたい商品が山ほどある(笑)。
インテリアにも手を出したいなぁ。美濃焼の花瓶とかは絶対やばい!

許される限り、おばあちゃんになっても作り続けたいです。

レセプションで取材を続けていると、真剣な表情で試着を楽しんでいる女性がいました。
話しかけると、「ひーさま ストイックに自分を楽しむ」という名で会社員兼SNS活動をしている27歳の女性でした。
アトリエルージュとの出会いは?
5年前、クララさんのYouTubeでピアスを発売すると知りました。
ほかにはあまり見ないシェイプ、アートからインスピレーションを受けるというテーマに惹かれ、「慈愛」を購入しました。今日も着けています。
フランス旅行にも着けて行ったのですが、すれ違った外国人に「慈愛」をほめられたんですよ。びっくりしました。
相反するものが寄り添うとき、鮮烈な美しさが生まれる。
No7 慈愛 / JIAI
素敵な思い出ですね。「慈愛」に惹かれた理由はなんですか?
風鈴の下についている短冊のようなデザイン、ほかにはないですよね。
込められた願いなんかも知って、「ただアクセサリーをつけている」ではなく「美術品をつけている感覚」で幸福感があります。

アトリエルージュの魅力はなんだと思いますか?
形はもちろん、質感や色味、手作りだからこそ出るほかにはないブランドのよさがあります。
人間の顔ってアシンメトリー(左右非対称)。だからアクセサリーも、左右で全く同じじゃなくて、少しずつ違ったほうが顔になじむと思うんです。
機械のように一定じゃないデザイン。これは手作りだからこそ出る魅力。
焼き物なのに重くないし、劣化しにくい。本当にいいものだと思います。
そんなひーさまさんが、最新コレクションで気になったのは「歓青」でした。

奥ゆかしい青色で、これは焼き物でしか出せない色だと思います。
何回釉薬を塗っているんでしょうかね…気になる。太陽の下で見ると、きっとまた違う色味ですよね。
このゴールドの縁、女性的な曲線。雰囲気も好みです。
これからもアトリエルージュとクララさんのファンでいたいです。
あなたを支える人へ、そして自分自身へ。
No19 歓青 / KANSEI
大量生産・大量消費が当たり前になった今だからこそ、一つひとつ手仕事で生まれるものの価値が、見直されているのではないかと取材を通して思いました。
アートという背景を知り、職人の手による唯一無二の魅力に触れることで、単なる「アクセサリー」が特別な「お守り」に変わる。
クララさんの思いは、5年間そばにいたひーさまさんのようなファンの手を通して、確かに受け継がれているんだなと実感しました。
これからも、日本の伝統技術という“本物”を守りながら、世界へとその魅力を広げていくのが楽しみです。
購入について
商品の詳細や購入、ポップアップストアに関する情報はATELIER ROUGE(アトリエルージュ)ホームページから。
2026.8.19(水) – 8.25(火)にはタカシマヤゲートタワーモール 2階でポップアップストアとクララさんとの撮影・サイン会(購入者特典)が開かれます。詳細ページをご確認ください。

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