呼吸でろっ骨を“下げる”と勝手にくびれる!「くびれの新常識」とは

「ろっ骨が目立つから、くびれは骨格的にムリなのかも…」
そう諦めてしまうのはもったいない!
「呼吸で勝手にくびれができる」と語るのは、呼吸コンサルタントの大貫崇さん。
現代人の9割以上ができていないという“正しい呼吸”を身につければ、アンダーバストをグッと小さくすることができます。

アスレティックトレーナー/BP&CO. 代表
大貫 崇さん
https://www.bpand.co/
米国にてアスレティックトレーナーとしてMLB球団などで活動後、帰国。体幹の安定や健康の土台が「呼吸」にあることを見出し、現在は呼吸に関する研究やコンサルティングを行う。アスリートから高齢者まで幅広く呼吸の指導にあたる。
目次
「くびれができづらい」骨格とは
生まれ持った身体のラインや質感の特徴から、自分の骨格の特徴をより細かく知ることができる“骨格診断”が、近年女性たちの間で話題ですよね。
もっともメジャーな骨格タイプ診断では、「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3種類の骨格タイプに分けられます。

各タイプの簡単な特徴は以下の通り。
ストレート | ウェーブ | ナチュラル | |
---|---|---|---|
全体の印象 | 上重心でメリハリのある体型。首は短めで、鎖骨はあまり目立たない。 | 下重心で華奢な曲線的な体型 。首が長く、鎖骨がはっきり見える。 | 骨や関節がしっかりした体型。首や鎖骨はしっかり見え、全体的に肉感を感じさせない。 |
バスト | 高め。胸板に厚みがある。 | 低め。胸板が薄い。 | 普通 |
腰の位置 | 高め | 低め | 普通 |
ヒップ | 丸みと厚みがある。 | 平面的で丸みがない。 | 平面的で骨ばっている |
脚 | 太ももにボリュームがあり、膝下は細い | 太ももは細く、膝下にボリュームがある。 | 太ももは細く、膝の皿や骨が大きく目立つ。 |
この中で、「くびれができにくい」と言われるのが骨格ストレートです。
骨格ストレートはいわゆる「砂時計体型」。
特徴である “腰の位置の高さ” は、言い換えると「ろっ骨と骨盤の距離が近い」ということになります。
他タイプに比べて脚が長めの分、ウエスト部分の「くびれ」を作る物理的なスペースが限られてしまい、寸胴に見えやすい、というわけです。

骨格ストレートの方は実際に、お腹まわりの脂肪を減らしても、ろっ骨が邪魔をしてくびれが見えない…とガックリした経験もあるのではないでしょうか。
そこで今回は、砂時計の上部分である “ろっ骨部分” を絞ることで、アンダーバストをサイズダウンさせて、自然とくびれができるようなアプローチをご紹介します。
もちろん骨格ウェーブ・ナチュラルの方も同様に試していただける内容なので、「くびれが欲しい」「ろっ骨を締めたい」と思っている方は必見です!!
あなたも空気で損してる?息を吐けていない現代人
大貫さん:ろっ骨のでっぱりが気になる方は、一度自分の呼吸状態を確認してみましょう。多くの人は息を十分に吐き切れておらず、肺に空気が残ったまま浅い呼吸を繰り返しています。その結果、体は常に緊張状態にあり、ろっ骨が開いたまま固まってしまうんです。
大貫さん曰く、アスリートの9割が呼吸に何らかの問題を抱えている、という驚くべき研究結果があるそう。
日頃から高いパフォーマンスを発揮するプロでさえ難しい “正しい呼吸” ですから、一般人の私たちがすでに習得していたら奇跡に近いですよね…。
呼吸の回数を数えてみよう
今から1分間の間、何回呼吸をしているか自分で数えてみてください。

3~6回の方は理想的です。
10回以上の場合は、息を吐ききらないままさらに息を吸っていて、“吸いすぎ”の状態。
空気を身体に溜めすぎて、肋骨が本来のポジションより開いてしまい、「空気で損をしている」可能性が…。
ろっ骨を下げる「呼吸」トレーニング
大貫さん:人は24時間休まず、無意識的に呼吸をしています。その数なんと、1日に約2万回です。正しい呼吸を身に付けさえすれば、その2万回をトレーニングとして活用できますよ!
ここからは、大貫さんが実際にサロンでも指導している「きほんの呼吸®︎」トレーニングを3つご紹介します。
※ここで紹介する動きは、厳密にはろっ骨を “下げる” 動きです。
息が吐き切れていない人は、右の図のようにろっ骨が前・横に立体的に張り出し、全体的に浮き上がったようになります。

息を吐くことで、開いたろっ骨は「内旋」し、下・後ろ・内側方向にしぼみます。
この動きを練習するトレーニングなので、ここでは、ろっ骨を“締める”ではなく、”下げる”と表現しています。

まずはここから! 「きほんの呼吸®︎」エクササイズ

1. 膝を曲げて寝た状態で、胸とおへその位置に手をあてる。
2. 鼻の奥から軽く息を吸う。
3. ろっ骨が上がっている状態から、胸とお腹の手が同じだけ下がるように、8~10秒息を吐く。
4. 3秒間息を止める。
5. 1~4をを10回ほど繰り返す。
息を吐いた時に全体がしぼんだ感じがしてきたら、お腹の呼吸筋を使って吐けている証拠!これを意識すると、吸う時に胸とお腹が同時に膨らみ、吐く時は同時にしぼむようになります!
お腹をしっかり使う「四つん這い」エクササイズ
動作と合わせて行う、少し上級者向けのエクササイズです。
その分、効果を感じやすいです!
1. 両手を肩幅に開いて手の真下に置き、四つん這いになる。肩はすくめず背中を丸めて、鼻から息を吸う。

2. 背中を丸めた状態で息を吐きながら、お尻をかかとに近づける。

吐く時、ろっ骨とお腹が近づいて、お腹を使っている感覚が分かったら正解です!
3. 吐ききったら1の位置まで戻って、3秒カウントする。

4. 3~4を5呼吸 × 3セット行う。
この時も背中は丸いまま!肩をすくめないよう意識しましょう!
★2~3を繋げるとこんな動きになります!

風船トレーニング
風船を使うことで、空気を絞り出す練習をより簡単に行うことができます。
もし上の二つのエクササイズが難しい場合は、風船を用意して、まずは風船を大きく膨らませることを目標にしてみましょう🎈
1. 椅子に座り、風船を軽くくわえる。

2. 背中を少し丸めながら、お腹の力を使って息を吐き、風船を膨らませる。

3. 息を吐き切ったら、3秒カウントする。

4. 体が伸び上がらないように注意しながら、鼻から息を吸う。
5. 3と同様に息を吐いて3秒カウント。これを4~5回繰り返す。
※「きほんの呼吸®︎」については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
関連記事:その不調、“息の吸いすぎ”が原因かも? 呼吸のプロに教わる「きほんの呼吸®」
腹筋より先に呼吸のクセづけを
「くびれをつくる」というと、真っ先に思い浮かぶのは腹筋運動ではないでしょうか?
ですが、大貫さんは腹筋をする前に呼吸を正してほしい、と言います。
大貫さん:空気が入ったまま腹筋すると、まずきついですし、本来使うべき筋肉と違う部分を使います。腹筋をして腰を痛めたという方も結構多いですが、あれは腹筋ではなく腸腰筋(腰から太ももの付け根をつなぐ筋肉)などの別の筋肉を使っているんです。

呼吸方法を見直すことで、筋肉や骨の位置が整い、運動の効果が高まって脂肪が燃えたり、と好循環が生まれるそう。
実際に筆者が呼吸トレーニングを2週間続けたところ、アンダーバストが-5mm、ウエストが-8mmの変化がありました!
呼吸トレーニングを試して、「呼吸で勝手にくびれができる」身体を目指しませんか?
投稿者プロフィール

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重度のストレートネックに悩む、1日4時間インスタを見るアラサー女子。
マイブームは韓ドラを観ながらランニングすること。
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