正しい紫外線対策できていますか?効果的に日焼けを防ぐ方法とは?

そろそろ夏が近づいてきましたが、みなさんは紫外線対策ができていますか?
紫外線は1年中降り注いでいますが、これからの時期は特に注意が必要です。
今の紫外線対策が5年後、10年後の肌の状態を左右すると言っても過言ではありません。
そこで、今回は正しい紫外線対策の方法をご紹介します。
目次
紫外線の基礎知識

紫外線とは、地表に届く太陽光線の一種で、そのなかでも最も波長の短いものです。
波長の長さによって、UV-A、UV-B、UV-Cの3つに分けられます。
このうち、UV-Cはオゾン層などに遮られて地表まで届かないため、わたしたちの体に影響を与えるのはUV-AとUV-Bの2つです。
UV-A
地表に届く紫外線のうち、約9割を占めるのがUV-Aです。
波長が長く、雲や窓ガラスも透過して肌の奥の真皮まで到達します。
エネルギーは強くないものの、1年中降り注いでおり、浸透力が高いので、「生活紫外線」とも呼ばれています。
UV-Aを浴びると、肌のハリや弾力が失われ、シワやたるみにつながります。
さらに、UV-Aはメラニン色素を酸化させて、肌を黒くさせる作用を持ち、シミの原因にもなります。
UV-B
地表に届く紫外線のうち、約1割と量は少ないものの、強いエネルギーを持ち、肌に与えるダメージが大きいのがUV-Bです。
レジャーやアウトドアでの日焼けの原因となるので、「レジャー紫外線」とも呼ばれています。
波長が短いため、肌の奥の真皮までは到達しませんが、表皮にさまざまなダメージを与えます。
UV-Bを浴びると、火傷をしたように肌が赤くなったり、メラニン色素が沈着して肌が黒くなったり、シミやソバカスの原因にもなります。
日常的に無意識のうちに浴びてしまい、肌にゆっくりダメージを与えるのがUV-A、強い日差しを浴びてすぐに日焼けと分かるのがUV-Bです。
種類は違ってもどちらも肌にダメージを与えるので、しっかり対策が必要です。
紫外線対策のポイント
紫外線によるダメージを少しでも少なくするためには、日頃から正しく紫外線対策をすることが重要です。
日焼け止めを塗る

紫外線対策として、まず思い浮かべるのは日焼け止めですよね。
しかし、ただ塗っていれば安心というわけではありません。
日焼け止めを塗るタイミング
日焼け止めは塗ってから肌に浸透するまでに時間がかかります。
そのため、出かける直前に塗っても、すぐに効果を十分に発揮できない可能性もあります。
出かける30分前までには塗っておくのがベストです。
また、日焼け止めは時間が経つと汗や水、タオルや衣類などのこすれで落ち、効果が薄れてしまいます。
2~3時間おきにこまめに塗りなおすことで、一日中しっかり紫外線から肌を守ることができます。
日焼け止めの選び方
日焼け止めにはUV-Bを防ぐ「SPF」と、UV-Aを防ぐ「PA」の表示があります。
これらは、紫外線防止効果の高さを表しています。
「SPF」は何も塗っていない状態と比べて、UV-Bによる日焼けのダメージをどのくらい遅らせることができるかを1〜50+までの数値で表しています。
数値が高いほど防止効果が高く、日焼けするまでの時間を長く遅らせることができるということです。
「PA」はUV-Aによる日焼けのダメージの防止効果を、4段階の「+」で表しています。
「+」の数が多いほど、防止効果が高くなります。
それでは、「SPF」と「PA」の数値が高い日焼け止めを選べば良いかと言えば、決してそうではありません。
強力な日焼け止めは、それだけ肌への負担も大きくなります。
散歩や買い物などの日常生活であれば、SPF20~25、PA+~PA++程度の日焼け止めでも、十分に紫外線を防ぐことができます。
普段は数値の低いものを使い、海やプールなどのレジャーでは数値の高いものを塗るなど、自分の肌や利用シーンに合わせて日焼け止めを使い分けましょう。
紫外線対策グッズを利用し、紫外線を直接浴びない

紫外線対策の基本は、肌を直接紫外線にさらさないことです。
外に出るときはできるだけ長袖を着たり、日傘やつばの広い帽子などの紫外線対策グッズを活用したりして、直接紫外線を浴びないように気をつけましょう。
日傘や帽子は、肌だけでなく髪や頭皮も紫外線から守ることができます。
さまざまな素材やデザインの紫外線対策グッズが種類豊富に登場しています。
ぜひ自分に合ったものを見つけて活用してみてください。
また、肌だけでなく目も紫外線のダメージを受けます。
紫外線が目に入ると、ドライアイや白内障など目の病気の原因になるだけでなく、脳が「紫外線から体を守らなければならない」と判断し、メラニン色素を作り出します。そのため、目からの紫外線で、肌も日焼けしてしまうことがあるのです。
目の紫外線対策にはUVカット機能のあるサングラスが効果的です。
ただ色が濃いだけのサングラスでは、まぶしさは防げても紫外線対策としては不十分です。
むしろ、濃い色のサングラスは瞳孔が開いてしまうため、目に光が入りやすくなり、紫外線を吸収しやすくなるおそれもあります。
必ずUVカット機能を確認して、サングラスを選びましょう。
まとめ
いかがでしたか?
紫外線のリスクや対策方法をきちんと理解しておけば、肌の状態やシーンに合わせた対策もしやすくなりますよね。
しっかり対策してダメージを受けやすい夏の肌をケアしてあげてください。